イギリスのBBC制作によるドキュメンタリーだそうだ。50年代のアメリカで、テレビが中産階級の生活に浸透しはじめるが、そのブラウン管の外で、若者たちの現実と結びついて誕生したロックンロール。いかに黒人音楽が白人社会に入っていったか。そこから始まり、フォーク、ビートルズの出現、フォーク・ロックの誕生、ブリティッシュ・ブルース、ニュー・ロック、サンフランシスコのサイケデリック、ウッドストック、モータウン・ソウルにサザン・ソウル、新しいR&Bのファンク、グラム・ロック、パンク、レゲエとロックの結びつき、そして、ヒップホップにテクノまで、その歴史が綴られている。殊に、実際にその史実に関わったミュージシャン、プロデューサーなどのインタビューは、現場の声だけに説得力がある。そこに、新しい発見もある。全体的にはひとつの解釈の中で無難にまとめたといった印象がしないでもないが、ポップ・ミュージックの流れを辿る際の良識な歴史見解が覗ける、良心的なシリーズだと思う

ディスク枚数: 9
時間: 548 分

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